こんにちは、コンドウです。
「なぜ、自分は三日坊主を繰り返すのか?」と三日坊主になってしまうメカニズム・仕組みについて考えてみたとき、まっさきに頭に浮かぶのが
- 飽きっぽくて我慢ができない性格だから
- 自分の才能やスキルが足りないから
- ネガティブ思考をやめられないから
などで「自分」の性格やスキル、考え方のクセについてではないでしょうか。
でも、実はその発想は大きな間違いです。なぜなら、最も影響力のある要素が入っていないからです。
それは何かというと・・・
三日坊主になるのは、あなたのせいではなくて脳のせいなんです!
つまり、三日坊主を繰り返す元凶は脳にあると言われています。
人間の脳には
というややこしい特徴があるからなんです。
ですから「何をやっても長続きせず三日坊主になってしまうのは脳のせい」くらいに思うのがちょうどいいです。
これからは「(自分の)根性が足りないから続かない」とか「(自分が)我慢ができない性格だからダメなんだ」みたいな誤った思い込みをして、自分を責めたり自己否定するのは絶対にやめてくださいね。
脳は基本的に自動操縦状態
人の行動の9割は無意識に行われていると言われています。
例えば、朝に目が覚めて
- どうやってベッドから出よう?
- どうやってトイレに行こう?
- どうやって朝ごはんを食べよう?
といちいち考えたり悩んだりしないと行動できない人はいません。別の考えごとをしながらでもできてしまう行動ばかりです。
自分の1日の行動を振り返ってみると、無意識にできてしまっていることだらけだと気づきます。
そんな自動操縦状態のなか、ご機嫌で動いている脳にとって新たに始めるダイエット、朝活、資格試験勉強などは脳が望まないイレギュラーな行動なので、脳は自動操縦の範囲外の対応をしなければなりません。
そこで
もう気づいたと思いますが
脳 > 自分の意思・意志
なので「脳は自分の思うようにはコントロールできない」と知っておくことが大切です。
自動操縦状態への対応策
繰り返しになりますが
脳は放っておけば、自動&無意識のうちにいつものやり方・考え方で勝手に物事を進めてしまう
このように常に意識しておくことで、脳に負けずに客観的な判断や行動ができる可能性は高くなります。
さらに、脳の自動操縦状態はコントロールできませんが、うまく付き合うことは可能です。
そのためには、今の判断や行動が自動&無意識によるものだと自分で気づく間を作る、一旦停止することが重要になります。
一旦停止のやり方は
- 「それでいいの?」「なんで?」と意識的に疑問を挟む
- 「逆に」「ではなくて」とすぐに正反対のことを考える
と簡単な自分への問いかけを実践するだけで、脳の言いなりになって三日坊主にならず、脱三日坊主を達成するためのヒントを手に入れられるはずです!
毎日同じ道を通って駅まで行かずにわざと違う道を歩いてみるとか、利き手とは逆の手でコップを持ってみるみたいな感覚で、一旦停止もやってみてください。
脳は基本的にネガティブ思考
「ネガティビティバイアス」・・・
太古の昔より、人間は外敵や厳しい環境から身を守って生き残るために、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向け、記憶に残す性質を持ったと言われている。
これは人に限らず生き物の全てに共通ですよね〜!
楽観的で無防備な生き物はすぐに食べられたり、進化できずに種として滅びるわけです。
ですから、個人レベルで強い弱いがあるとはいえ、人間という大枠で見るとネガティブ思考は普通に誰もが持っているものなので「三日坊主を繰り返しそう・・」「過去の三日坊主の嫌な思い出が・・」的な考えに囚われて悩み続けるのはちょっともったいない気がします。
ネガティブ思考への対応策
「ネガティブ思考は全人類がそうなので気にしない気にしない」と言われて「確かにそうだよね!」と簡単にはならない切実な悩みなのは十分にわかっています。
とはいえ、ネガティブな自分を嘆く時間を有効活用するためには、自分を変えていく試みが重要です。
ネガティブな自分に気づき客観的に認める
ネガティブな自分はダメではないと自分を受け入れる
「で、どうする?」と気持ちや考えを仕切り直す
どれもパッとすぐに実践できることではないかもしれませんが、まずは意識しておくだけでも効果はあります!
特に大切なのは、ネガティブな自分はそっと横において
「で、どうする?」
と、今の気持ちや考え方をパチンっと切り替えることです。
三日坊主に関する過去の失敗や未来の不安については、いくら時間をかけてあれこれ考えてみても、絶対に最適な答えや建設的な発想は生まれないので。
脳は基本的にめんどくさがり
「コンフォートゾーン」「現状維持バイアス」という言葉を聞いたことがありますか?
コンフォートゾーンとは・・・
comfort (快適な)+ zone(空間)
心理学などではストレスや不安がなく、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指しています。
例えば
◯ 健康管理のためにもジョギングを始めたいと思って、ウェアやシューズなどの一式は揃えてみた。
× 平日は仕事で疲れて家に帰っても寝るだけ。休日は好きな映画を見てゆったりと過ごすのが最高のひとときなので、ソファから動けない。
× そもそも今は暑すぎる(寒すぎる)ので、もう少しいい季節になってからにしよう〜。
こんな感じで誰にでもコンフォートゾーンがあって、そこから抜け出させないように自分を納得させる言い訳が、脳の仕業でバンバン頭に浮かんできます。
続いて現状維持バイアスとは・・・
例え、得をするようないいことであっても、知らない・経験したことがないことを受け入れることに心理的な抵抗を感じて、今の状況に固執してしまう傾向
例えば
◯ 〇〇PAYを利用してスマホ決済すれば、お金を手渡ししないで済むし、割引があったり小銭が減って財布はかさばらないし、何かと便利そう。
× でも、多めにお金をチャージしておくのは怖い。スマホを落とすかもしれないし間違って決済されるリスクがある気もしてきた・・・。
× メリットの方が多そうなのに、考え始めるとデメリットばかりに目がいってしまう。
「コンフォートゾーン」「現状維持バイアス」の2つを並べてみると、脳はめんどくさがりで変化がものすごく嫌いってことがよくわかります。
「そういえばあのとき、なんであんな意味がわからない行動をしたんだろう」
「どうしてあんなことを言ってしまったのかな」
といった後悔や戸惑いは誰でも経験したことがあるのでは?
めんどくさがりへの対応策
脱三日坊主を目指すのに、「めんどくさい」は天敵と言えます。
なぜなら、行動計画が三日坊主になりがちなのは、そもそも重要ではない、できなくても日常生活に支障がないレベルの行動だからです。
例えば、同じ資格試験の勉強でも
- 今回資格を取れなければ仕事をクビになる
- 今回資格を取れなければ手当がつかない
では、モチベーションや重要度、緊急度が全く違いますよね。
ここがポイントなので繰り返しますが、三日坊主になる行動計画は
・重要性や優先度が低く、達成できなくても今の生活に支障がない
・そもそも取り組むのが面倒なこと
である場合がほとんどです。
だからこそ、脳が「めんどくさいと思わない」「嫌なことをされそうだと気づかない」ように
やることを細分化し
これでもかというくらいハードルを下げまくる
既に自動化されている行動の後にこっそり入れ込む
という風に準備段階で工夫をすれば、三日坊主になる確率が大幅に下がります。
最後に
三日坊主になるのは、あなたのせいではなくて脳のせいなんです!
ここまでお伝えした内容で、この意味がわかってもらえたと思います。
が、それでもやっぱり「自分のせい」だと強く考えてしまう人には
この2つの記事をぜひ読んでみてもらえればと思います!