グレーゾーンを受け入れ楽しむ気持ちが三日坊主卒業のカギ

こんにちは、コンドウです。

「とにかく白黒はっきりさせたい、曖昧なのは絶対に嫌!」

そんな白黒思考(二極思考)は、完璧主義の人に多く見られる考え方と言われていますが、程度の差はあれ、誰でもモヤモヤとスッキリしない状態は気持ちのいいものではありません。

なぜ、曖昧な状態に気持ち悪さを感じるのかというと、子供の頃から事あるごとに

「◯ か ×」「好き か 嫌い」「できる か できない」

などのように、白黒はっきりさせるようにと親や先生から怒られてきた経験が、大人になっても抜けきれないからです。

結果、正解のない大人の世界において

  • 勝つか負けるか
  • 損か得か
  • 敵か味方か

みたいな極端な判断しかできなくなり、人間関係や社会生活において支障が出てしまう。

これは、なかなか根深い話ですよね・・。

「正しい正解の見つけ方」についてこちらにまとめていますので、ぜひのぞいてみてください。

正解がわからない

ところで、誰もが新しいことを始めるときは、あいまいで不透明なことだらけの状況でスタートしますよね。

そんな前向きな行動を続ける過程で白黒思考(二極思考)が発動し続けると、必要以上に早く偏った結論を出すことが増えて、自分自身で成功の芽を摘んでしまうことになりかねません。

そこで大切なのが

白黒はっきりさせない状態「グレーゾーン」

を受け入れ、さらにグレーゾーンを楽しむ気持ちを持つことです。

例えば、三日坊主になることとは、 自分で白黒つけた(行動計画をやめた・あきらめた)結果ですから、三日坊主卒業を目指すなら、グレーゾーンを受け入れて楽しむ気持ちが絶対に必要という話です。

ここからが今回の本題です!

三日坊主卒業に向けてグレーゾーンを受け入れ楽しむコツとは

  • グレーゾーンはネガティブなものではないと知る
  • 白黒思考になったらグレーゾーンを書き出してみる
  • みんなグレーゾーンを受け入れていることに気づく

以上の3点について詳しくお伝えしていきます!

グレーゾーンはネガティブなものではないと知る

一般的にグレーゾーンという言葉が使われるときには、法にふれそうなギリギリ感や、人には言えないやましさなどが見え隠れする感じが気になる人がいるかもしれません。

また、繰り返しになりますが、白黒思考(二極思考)を子供の頃に強く刷り込まれた人ほど、グレーゾーンを肯定したくない傾向が強いようです。

でも、ちょっとだけ考え方のクセを変えるつもりで読み進めてほしいのですが、自分との対話や自分に対する評価において、本当にグレーゾーンは否定すべきものでしょうか?

自分が三日坊主になった原因として

  • 資格試験の勉強が続かないのは自分の意識が低いから
  • ダイエットが続かないのは自分の精神力が弱いから
  • 物を買っただけで実践できないのは自分の計画性が無いから

と考え、反省したとします。

「全部自分のせいだ」と黒判定してしまえば、それで終わった気になりますが、本当にそれでいいのでしょうか?

ちょっと勇気を出して自分のことを客観的に振り返ってみれば、気づくべきグレーゾーンは必ずあります。

  • 資格試験の勉強が続かないのは自分の意識が低いから→やり方が悪いだけでは?
  • ダイエットが続かないのは自分の精神力が弱いから→本当の原因がわかっていないだけでは?
  • 物を買っただけで実践できないのは自分の計画性が無いから→元々モチベーションが無かったのでは?

一例ですが、このように視点を変えれば、見えていなかったものが絶対に見えてきます。

やり方が悪ければ修正すればいいし、見当違いなことを原因だと思っていたなら別の原因を深掘りすればいい。モチベーションが無かったものはどうせ続かないので、早めにそれに気づけてラッキーだったと考える。

こんな風にグレーゾーンを受け入れられれば、これからの仕事や人間関係においての心の安定度が激変すること間違いなしです。

白黒思考になったらグレーゾーンを書き出してみる

上記で、三日坊主になった原因として3つの例を挙げて、白黒思考(二極思考)で止まらずにグレーゾーンを受け入れる具体的な考え方の流れを説明しました。

あんな感じでスルッと考えられるようになるために、練習として白黒思考になったらパパッとグレーゾーンについて書き出してみることオススメしています。

書き出すことのメリットは

  • 文字に残そうとすることで、頭の中を整理整頓しやすい
  • 書き出しておけば、後々いつでも見直すことができる
  • 気づきの効果が高い

などが挙げられます。

これらは、別にグレーゾーンの書き出しに限定されるメリットではないのですが、白黒思考(二極思考)が強い人ほど自分を客観視する作業は効果的です。

書き出すときのポイントは

  1. 紙とペンを使う(スマホやPC等の使用は避ける)
  2. 悩まず手早く(悩むといつもと同じ思考になってしまう)
  3. 心のメーターをニュートラルに戻す(思考が極端になっているので落ち着く)

アナログな方法で / パッと浮かんだ直感的なことを / 心穏やかに書き出す。

ぜひ、この3点を意識して、グレーゾーンを書き出してみてください!

3つ目の「心のメーターをニュートラルに戻す」については、ちょっと意味がわかりづらいと思いますので、参考記事をご紹介しておきますね。

心穏やかに過ごす

みんなグレーゾーンを受け入れていることに気づく

前半でお伝えしたように、グレーゾーン = 悪 ではありません。

そして、グレーゾーンを受け入れているのは決して一部の限られた人ではないということです。

「簡単な仕事でミスを繰り返す自分は社会人失格だ!」

と落ち込んでいる社会人1年目の人がいたとします。

白黒思考(二極思考)で判断してしまうと

簡単な仕事/ミスを繰り返す/自分だけ/社会人失格
と黒(ネガティブ)要素しか見つけられずに自己否定に陥る

こんな風になるわけですが、グレーゾーンを意識すると違った見え方になります。

客観的にみれば簡単とも言い切れない/ミスは繰り返しているが確実に改善している/よく見ると同期の〇〇さんもミスしている/社会人失格は言い過ぎ

白黒思考(二極思考)に囚われると、ついつい「自分だけ」「自分ばかり」「自分なんて」と思考が内向きになりがちですが

  • 同期の〇〇さんも同じ気持ち・同じ状況かもしれない
  • 上司の〇〇さんだって1年目はミスをしていただろう
  • 来年入ってくる後輩も最初は苦労するに違いない

といった感じで、少し視野を拡げて想像してみるだけで「みんなもそう(かも)!」と気持ちが楽になるはずです。

こう言ってしまうと、身もふたもないですが、完璧で曖昧さがない人なんて、どこにもいません。

偉人だって、著名人だって、教育者だって、上司だって、友達だって、家族だって、全ての人が白黒はっきりしない曖昧な何かを抱えたまま日々を暮らしているわけです。

そう考えると、一気に気持ちが楽になりませんか?

グレーゾーンを受け入れ楽しむこと

現代は、インターネットの発展によって想像を超える便利さを手に入れた反面、想像を絶するストレスにさらされている時代です。

ただ生活をしているだけ目に入ってしまう聞こえてしまう膨大な情報に振り回され続けていては、心身の安定が保てません。

だからこそ、自分を思いやり&自分にやさしく接するためにも、白黒思考(二極思考)を抜け出し、グレーゾーンを受け入れ楽しむ心の余裕を持つことが重要なんです!