完璧主義が習慣化の邪魔になる理由

こんにちは、コンドウです。

突然ですが、あなたは完璧主義ですか?

完璧主義(かんぺきしゅぎ、英: Perfectionism)とは心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと 。 定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。

引用元:Wikipediaより

「そう!」という人にもうひとつ質問です・・・

自分自身に対して、どの程度の完璧を求めますか?

実は、習慣化と完璧主義の相性は最悪なんです。

なぜなら、完璧主義の人には

  • 常に自分の中での100点を目指すため、テンポよく行動に移せない。
  • 自分の失敗やちょっとしたミスを許せないため、改善策が出にくい。
  • 自分自身に期待しすぎて、不安やストレスを感じやすい。

など、習慣化を目指すうえで大きな壁になる考え方のクセがあるからです。

ということで、そんな考え方のクセについて、具体的な対策をお伝えしていきます!

常に自分の中での100点を目指すため、テンポよく行動に移せない

そもそもの話として、完璧には誰にでも共通する定義目に見えるボーダーラインがありません。

だからこそ、習慣化においては完璧を目指すこと自体が迷走を招きます(おそらく、あなたの求める完璧にも明確な定義や線引きがないのでは・・)

なぜなら、習慣とは

正解がない行動を繰り返すことでしか継続につながらないから

例えば

  • 読書の習慣化→毎日何ページ読めたら完璧?
  • 早起きの習慣化→365日毎朝決まった時間に起きられないと完璧じゃない?
  • ダイエットの習慣化→完璧の基準はマイナス◯キロ?見た目?体調の変化?

最終的に「どうなったら完璧ですか?」

きっと、この質問を10人にすれば10通りの回答が返ってくるはず!

どうしても完璧に〇〇できないと・・行動できない

と、自分で行動のハードルを下げられないのであれば、習慣化を目指す前にセルフコンパッション(自分に優しく、自分を思いやる感覚)を身につけることから始めるのをおすすめします。

セルフコンパッションを身につけて完璧ではない自分を受け入れてあげると「とりあえずやってみよう」と気軽に行動できる気持ちの余裕や自信が持てるようになりますよ!

自分の失敗やちょっとしたミスを許せないため、改善策が出にくい

ウォーキングを習慣にしたいAさんとBさんがいます。

  • Aさん:ウォーキング用シューズ・ウェア選び、始める季節はいつがベストか、効果的な歩く時間帯や距離を調べるなど、抜かりない事前準備を目指す人
  • Bさん:今持っているTシャツ・パンツとシューズでとりあえず今日から歩き出す人

ウォーキングを習慣にできる確率が高いのは、もちろん「とりあえず」で動き出せるBさんです。

理由はもうお気づきだと思いますが「歩く」という行動を実践し始めない限り習慣になることはあり得ないからです。

このように、他人の状況判断であれば「とりあえず歩いてみないとね」と思えるのに、自分のことになるとあれもこれもと失敗やミスに備えてしまうのが完璧主義の悪いところです。

習慣になる行動は、試行錯誤や七転八起して改善を重ねて初めて習慣になるため、肝心の改善を重ねるチャンスが減れば減るほど習慣化できる確率も下がります。

しっかりとした計画や対策を立てることは、決して無駄ではありません。

ただ、最優先事項は行動することで、行動の結果をふまえて計画や対策を見直す、これを繰り返すのが習慣化の近道です。

もし、失敗やミスすることがどうしても嫌でこわいという場合には、失敗しても精神的ダメージが少ないように、先に失敗したときの自分に起きることをイメージしておきましょう。

「やる前からダメだったときを想像するなんてネガティブな対策は良くない!」と思われたかもしれません。

が、人は生まれつきネガティブ思考からスタートするように脳ができていますので、全然ネガティブな作業ではなく普通のことです。

先にシミュレーションをしておくことで、必要以上に落ち込んだり傷ついたり自己嫌悪に陥ったりしなくてすみますので、ぜひ、やってみてください!

自分自身に期待しすぎて、不安やストレスを感じやすい

3つの中で1番やっかいなのが、自分自身へ期待が過剰になることです。

通常、誰もが適度な期待をされると期待に応えようとする前向きな気持ちが強くなったり、期待をモチベーションに変えて頑張れたりします。

これは自分自身への期待についても同じ効果があります。

でも、この期待が過剰になると

  • 期待がプレッシャーになって本来の力を発揮できない
  • 期待に応えられないかもしれない自分に不安を感じる
  • 過剰な期待に引っ張られて達成が難しい目標を立ててしまう

といった負の連鎖を起こしてしまいます。

自分への期待する気持ちは、感じ方次第で大きく結果を変える感情です。

今日の自分、今の自分に期待するまででとどめて、未来の自分への期待を手放すことで「いいバランスの期待」を手に入れることができると思います。

まとめ

何かを習慣化するために、完璧主義は不要です。

  • 常に自分の中での100点を目指すため、テンポよく行動に移せない。
  • 自分の失敗やちょっとしたミスを許せないため、改善策が出にくい。
  • 自分自身に期待しすぎて、不安やストレスを感じやすい。

このような考え方のクセを手放すことが、習慣を手に入れるための準備として欠かせません。

といっても、完璧主義は意識したからといって、すぐに治せる簡単なものではありません。

真面目なタイプの人ほど、完璧主義を手放せませんし、本当は合格点なのにそれに気づかず自分を責めてしまったり・・。

まずは、60点くらいで自分を許すことで「とりあえず」行動に移していきましょう。

「いい加減」「ゆる〜く」「思いつき」「直感」「なんとなく」で始めてしまうくらいがちょうどいいんです!