こんにちは、コンドウです。
「楽しい」と「楽しむ」の違い
この2つの違いに関して、日常生活においてはあまり意識することはないと思いますが、習慣化の観点で言えば違いを理解していないことは大きな損失につながる可能性が高いです。
なぜなら、新しく始めた行動が習慣になるためには「楽しい」という気持ちを持ちづづけることが必須条件だからです。
誰でもそうですが、単純に楽しくないことは続けたくないですよね。
ということで、「楽しい」と「楽しむ」の違いを理解することがなぜ習慣化への道において重要なのかについて、詳しくお伝えしていきます。
※文法の話ではなく考え方や意識するべきポイントの話となります。
「楽しい」と「楽しむ」の違い
違いはわかるという人が多いとは思いますが、念のため2つの違いから。
楽しい:満ち足りていて愉快な気持ちである。
引用元:webiio辞典 楽しい
楽しむ:満ち足りていることを実感して愉快な気持ちになる。
引用元:webiio辞典 楽しむ
辞書での違いはこんな感じです、たいして変わらないなと思われたかもしれません。
楽しいとは・・何かをやっているときに、そのときの状況や体験に対して自分が持つ主観的な感情です。
楽しむとは・・その状況や体験を自分で積極的・能動的に楽しいものにしようとする行動です。
つまり、「楽しい」と感じられる状況や体験を継続したければ、そうなるように意識した選択と行動を繰り返して、自ら「楽しむ」状況を作り出すことが必要ということなんです。
少し理屈っぽくなりましたが、次にこれを習慣化に当てはめてみたいと思います。
習慣化における「楽しい」と「楽しむ」の違いと関係性
例えば、外資系企業に転職する準備としてTOEICで700点以上取っておきたいという人が、3ヶ月後の試験に向けて英語の勉強をしないといけないのに、どうしてもネガティブな感情が先にきてしまう場合
外資系企業に転職できたときの喜びやその後に待っている楽しい出来事よりも、そこにたどり着くまでに待ち受ける勉強の大変さや苦痛の方に意識を持っていかれてしまうのはあるあるです。
そこで、TOEICで700点以上を取るための勉強という行動を習慣化する過程での「楽しむ」と「楽しい」を具体的にいくつか挙げていきます。
■楽しむ
- 想像していたより問題集は解けないけど/2周目で解ければ問題ないと手を止めない!
- 一緒に勉強しているグループの中で1番できないけど/自分との戦いだからと心配しすぎない!
- 知識の増え方には波があるけど/英語力の底上げはできているから大丈夫と自信を持つ!
■楽しい
- 想像していたよりも問題集が解けて楽しい
- 勉強を一緒にできる仲間がいて楽しい
- 日々知識が増えていく自分にワクワクする
という具合いに
「楽しむ」工夫や努力をすることで
「楽しい」気持ちを持ち続けられれば
その行動は「習慣化」することができる
このような違い・関係性になっています。
なので、勉強を続ける中で必ず起きるモチベーションの低下やスランプ、長引く停滞期に対して、意識的に(むりやりにでも)「楽しむ」理由や方法を見つけて、行動するペースを大きく崩さないことがとても大切です。
理由は簡単、勉強を止めてしまうことだけは絶対に避けたいからです。
繰り返しになりますが、新しい行動を止めないためには、積極的・能動的に「楽しむ」ことで、その行動が「楽しい」状況を意図的に作り出す。これがポイントです。
習慣化における「楽しい」と「楽しむ」の切り替え
最後に習慣化における「楽しい」と「楽しむ」の切り替えについてです。
まず、大前提として「楽しい」という感情は習慣化を達成するうえでの強力な原動力であり、これがなければその行動は続かないと言いきれます。
なぜなら
三日坊主になってしまう・習慣にできない行動は、習慣化できなくても大きな問題ではない行動
だからです。
先ほど例に挙げた外資系企業への転職準備の一環でTOEICの勉強をしている人の場合、もし3ヶ月後にTOEICで700点以上取れなくても
- 今勤めている会社での給料がもらえなくなる
- 転職のチャンスが無くなる
- 大切な人や友人を失う
なんてことには絶対になりません。
言ってしまえば努力目標なので、その分失うものは少ないわけです。
そんな優先順位や重要度が下がりがちな行動目標を達成するためには、頻繁に陥る「楽しくない」という気持ちに対応するため、意図的に「楽しむ」行動を起こすことで
「楽しくない」を「楽しい」に切り替える
作業が必要になります。
例えば、ある日突然、楽しめなくなったら
- 日々の残業で帰宅時間が読めず勉強時間が確保できない→残業中にこっそり30分勉強する(倫理的な問題はありますが)
- どう考えてもTOEICで700点以上はハードルが高い→友達を巻き込んだ達成旅行を企画して自分へのご褒美にする
- あっという間にモチベーションが下がった→身近な人に「700点以上取る!」と宣言することで別の種類のモチベーションを活用する
こんな風に、楽しむ(状況や体験を自分で積極的・能動的に楽しいものにしようとする行動)スイッチに切り替えて、楽しくない状況を楽しめる状況に戻すことに集中してみてください。
ノウハウ頼みで頑張り続けるよりも、こちらを実践する方が習慣化できる確率が高いですよ。