自己肯定感を高めるには自分をまっすぐ見つめる感覚が重要

こんにちは、コンドウです。

ポジティブ思考礼賛の頃をどうしても思い出してしまう「自己肯定感ブーム」が続いていますね。

テレビやSNSの影響力が強いからなのか、見えている・聞こえてくる情報を信じ切ってしまう人が多いからなのか。

原因はたくさんありますが「自己肯定感とは」の定義が増えすぎたことで、勘違いにつながったり、どう考えても違和感しかない自己肯定感の高め方的情報が発信され続けています。

その結果、あの頃と同様に今度は「自己肯定感」に振り回され悩まされる人が増えているのが気になります。

例えば

  • 自己肯定感の低さに悩む
  • 自己肯定感を早く高めなきゃと焦る
  • 自己肯定感を上げるために間違った自己投資を繰り返す

などです。

もちろん、自己肯定感は低いより高い方がいいし下げるよりは上げるほうがいいですが、意味もなく強迫観念にとらわれて悩んだり、感じたことのないストレスを募らせるくらいなら、自己肯定感を意識する必要なんて全くないんですよね。

それはなぜかという、そもそも自己肯定感に限らず

物事の捉え方は人それぞれだし、「自分」というフィルターを通すことで当然差が出るもので正解なんてないから。

結局「自分」を「肯定」する流れにおいて「自分の何をどう肯定する?」のかで解釈が分かれるために、世の中には様々な自己肯定感があふれているんだと感じています。

ちなみに、自分というフィルターとは認知バイアスのことで、人は誰でも何かを決めるときに、先入観やこれまでの経験、直感などに頼って合理的じゃない判断をしてしまうので、そもそもズレている可能性が高いって話でなんです。

アイキャッチ画像 色眼鏡

ちょっと脱線しましたが、ここでは僕が腹落ちしている自己肯定感の定義

自己肯定感は「自己直視(力)」に置き換えるとわかりやすい

について詳しくお伝えしていきたいと思います。

その前に自己肯定感って何?という人は、先にこちらの記事から読んでみてください。

自己肯定感

自己肯定感は「自己直視(力)」に置き換えるとわかりやすい

まずは「直視」の意味を調べます。

【直視】

1 目をそらさないで、まっすぐ見つめること。

2 事実を正しくはっきりと見ること。

引用元 goo国語辞書 直視(ちょくし)の意味

なので、これに「自己」をくっつけて「自己直視(力)」にすると

自分のことを/目をそらさないでまっすぐ見つめて/事実を正しくはっきりと見る。

という組合せができます。

次に、自己肯定感とは「ありのままの自分のすべてを受け入れ認める感情」ですから

自己肯定感と自己直視(力)を融合させて・・・

  • ありのままの自分から/目をそらさずまっすぐ見つめて
  • 自分のすべてを/事実として正しくはっきりと/受け入れ認める感情

と解釈するのが、今のところ僕の中では一番しっくりきています。

自己直視(力)とは

自己直視(力):ありのままの自分、素の自分を/まっすぐ見て受け入れ認めるとは

例えば、自分が24色の色鉛筆セットなら

■12色の色鉛筆セットと比べて色が多いと優越感にひたらない。→誰かより多く持っているからといって必ずしも優劣の差にはつながるとは限らないので。

■500色の色鉛筆セットに圧倒されて自分を卑下しない。→歴然とした差がイコールで全てに劣っていたり価値が低いわけではないので。

■足りない色のことばかりにとらわれず今ある24色の組合せで勝負する。→スキルや能力が足りなくても工夫(足し算や掛け算など)をすれば勝てるチャンスがあるので。

例えば、自分が冷蔵庫なら

■冷蔵庫内にある食材は全てちゃんと鮮度管理ができていると自信を持つ。→相手にとっての理想とする結果や要望を満たしているかどうかは相手が決めることなので。

■冷蔵庫内に入っていない食材のことまで気にしない。→自分で対応できる・コントロールできる範囲は限られているので。

■食材の賞味期限が切れてしまったことに責任を感じる。→明らかに自分の能力を超える要求や無理難題には誰でも同じように対応できないので。

かえって分かりづらくなってしまったかもしれませんが、少し趣向を変えて自分を物に置き換えるパターンで例を挙げてみました!

自己直視(力)のまとめ

個人的には、こんな風に自己肯定感の定義を理解するのがしっくりとくるのでは、と考えている自己直視(力)とは

ありのままの自分から目をそらさずまっすぐ見つめて自分のすべてを事実として正しくはっきりと受け入れ認める感情

で、その具体的な例として

  • むやみに自分と他人を比較しない
  • ないものばかりを追わずにすでに持っているものに冷静に向き合う
  • 成功や評価は自分ではなく相手が決めることと割り切る
  • 自分がコントロールできる範囲のことに注力する
  • 自分ができないことは他にできない人もたくさんいると考える

他にもたくさんありますが、こんな感じで

現在の等身大の自分を掛け値なしの色眼鏡なしでまっすぐに観察して

その結果を受け入れ認める習慣を身につける=自己直視力を持つこと

で心の安定や自分に対する自信を得られるようになります!

自己肯定感を高めるためと言いつつ、それが自分の外側からの評価や反応ばかりを気にした言動につながっている場合には、ぜひ立ち止まって自分の内側と向き合うことから始めてみてください。